「ねぇ、今度いつ会える?」
そう聞かれたとき、嬉しさと一緒にふっと頭をよぎることってありませんか?
「うーん……でも、会って何するんだろう」
これは恋人関係に限らず、付き合う前のちょっと特別な関係でも、長く付き合っているパートナーとの日常でも、誰もが一度は感じたことのある感覚かもしれません。
会いたい。でも、することがない。
それは決して「飽きた」とか「冷めた」とかいう話ではなく、むしろ「会いたい」という気持ちがあるからこその“ちいさな壁”です。
この壁にぶつかったとき、どうすれば二人の時間をもっと豊かに、もっと楽しくできるのか。
今回は、そのヒントをいくつかの視点からお届けしていきます。
なぜ「することがない」と感じてしまうのか?
まず、「することがない」と感じる背景には、大きく分けて2つのパターンがあります。
ひとつは、関係がある程度安定していて、デートがパターン化してきたケース。毎回カフェか映画、たまに外食。それも楽しいけれど、さすがに変化がなくなると、刺激は薄れていきます。
もうひとつは、相手の好みや関心がよく分かっていない場合。付き合って間もない頃や、まだ恋人未満の関係のときは、「これ誘って嫌がられないかな?」「デートっぽすぎる?」と気を遣ってしまって、結局何も思い浮かばなくなることも。
そして、どちらにも共通しているのが、「ちゃんとしたことをしなきゃ」というプレッシャー。
でも本当に、毎回気の利いたプランが必要なんでしょうか?
むしろ、予定を詰め込みすぎない“余白のある時間”こそが、心地よさや信頼感を育ててくれるものだったりします。
日常の中に、小さな“非日常”を取り入れてみよう
特別なイベントじゃなくていいんです。
ちょっとした冒険で、会う時間はもっと面白くなる。
たとえば、知らない駅で降りて散歩してみる。スマホの地図を見ずに、気の向くまま歩くのもいい。ふらっと入ったカフェでおしゃべりしたり、公園のベンチでコンビニアイスを食べたり。そんな些細な時間の中で、「なんか今日、いい日だったね」と笑い合える瞬間が生まれます。
実際に、友人のAさんはこんな経験を話してくれました。
「彼と毎週末会ってたけど、何するか悩んでて。ある日、ネットで『無料の野外アート展』を見つけて誘ってみたんだ。そしたら、普段あんまりアートに興味ない彼も、意外とノリノリで、写真いっぱい撮ったりして。帰りにベンチでアイス食べて、『今日は新鮮だったね』って笑ってくれて、なんか嬉しかった」
特別じゃないけど、特別に感じられる。
そんな時間が、二人の関係にそっと彩りを加えてくれます。
“体験”を通して、新しい一面に触れる
一緒に何かに挑戦するのも、いい方法です。
料理、ボルダリング、陶芸、ボードゲームカフェ……なんでもOK。
大事なのは「体験を共有する」こと。
そこには自然と笑いが生まれ、相手のリアクションや考え方を知るきっかけにもなります。
たとえば、知人のB君。彼は片思い中の女性と何度か会っていたけど、「デートっぽくしたくないし、でも楽しい時間にしたい」と悩んでいたそうです。
「彼女が料理好きって言ってたから、軽いノリで『一緒にパスタ作らない?』って誘ってみたんだ。買い物行って、キッチンでちょっとバタバタしながら笑い合って。完成したら、それだけで“達成感”みたいなのがあって、自然と深い話もできた。距離がぐっと縮まった感じがしたな」
何かを一緒に作る、体験するって、思った以上に距離を縮める力があるんです。
「何もしない時間」こそ、深く繋がれるチャンス
逆説的ですが、“何もしない”ことを楽しむ時間も、実はとても大切です。
ただ並んで動画を観る、スマホ片手におしゃべりする、ゴロゴロしながらスイーツを食べる。
そういう“気取らない時間”は、ふたりの間に「安心」を生みます。
これは、関係が長くなるほど実感しやすいかもしれません。
「今日は何もしないで、だらだらしよう」
そう言える関係って、ある意味で“本物”の証なのかもしれません。
相手の「好き」を入り口にしてみる
話題がなくて困ったときほど、相手の“好き”に目を向けてみましょう。
映画でも音楽でも、ゲームでも料理でも、なんでもいい。
「〇〇って好きって言ってたよね。今度一緒にやってみない?」と声をかけるだけで、ぐっと会話は広がります。
たとえば、Dちゃんの体験談。
「マッチングアプリで知り合った彼と、3回目のデート。でも、毎回カフェで話すだけで、だんだん間が持たなくなってきたんだよね。でも彼、ゲーム好きって言ってたのを思い出して、思い切って『ボードゲームカフェ行ってみない?』って誘ったの。そしたらめっちゃ盛り上がって! 帰りに『またあのゲームやろう』って言ってくれて、そこから一気に距離縮まった感じがした」
相手の興味を知ることは、その人自身を知ることでもあります。
そして、「自分のことを見てくれてるんだな」と思わせることにも繋がります。
あえて、一緒に“何をするか”を考えてみる
「今度会うとき、何したい?」
この一言が、次の楽しい時間を作り出してくれることも。
全部自分で計画する必要はないんです。むしろ一緒に考えることで、相手も“関係に参加している”感覚が生まれ、より深い繋がりへと発展します。
もちろん、ガチガチの予定じゃなくてOK。
「散歩でもいいし、30分だけカフェでも」そんな軽い提案が、気負わずに過ごせる時間に変わっていきます。
もし「何するか分からない」が続くようなら…
それでも、「会いたいけどすることがない」が何度も繰り返されるようなら。
ちょっとだけ、自分の気持ちと向き合ってみてほしいのです。
もしかしたら、関係に変化を求めているサインかもしれないし、どこかでマンネリを感じているのかもしれません。
その気持ちを見て見ぬふりをしてしまうと、時間だけが過ぎていきます。
相手に変化を求めるのではなく、自分から一歩だけ、動いてみる。
小さなきっかけが、大きな前進に繋がるかもしれません。
最後に──“一緒にいる理由”は、特別な予定より「気持ち」
何をするかよりも、誰と過ごすか。
その時間が心地よければ、予定がなくたって、立派な“デート”です。
だからこそ、「今日は何も決まってないけど、君に会いたい」
そう言える勇気と、そう言われて嬉しく思える関係を、目指していけたら素敵ですよね。
予定のない日が、特別な日に変わるかどうかは、ちょっとした工夫と、ほんの少しの優しさ次第。
“何をするか”に悩む時間もまた、恋のスパイスのひとつだと思って、楽しんでみてくださいね。
コメント