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運命の赤い糸 ~ 結婚相手は本当に縁で決まっているのか

「運命の人」「赤い糸で結ばれている」「前世からの縁」——恋愛や結婚に関して、こんな言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?私自身、友人の結婚式でこうした言葉が飛び交うのを何度も目にしてきました。

「実は、私たち高校の同じ部活だったの。でも当時は全く話したことなくて。それが10年後に別の友人の結婚式で再会して…」

こんな話を聞くと、つい「運命だね!」と口にしてしまいますよね。そこで今日は、多くの人が一度は考える「結婚相手は縁で決まっているのか?」というテーマについて、じっくり掘り下げてみたいと思います。

縁とは何か?~日本人特有のロマンチックな感覚~

そもそも「縁(えん)」とは何でしょうか?単なる偶然?それとも見えない力による必然?

「袖振り合うも多生の縁」という言葉があるように、日本では昔から人との出会いを「縁」という概念で捉える文化があります。特に結婚となると、「前世からの約束」「運命に導かれた出会い」として語られることも多いですよね。

私の祖母は、「人間の一生は生まれる前に決まっているんだよ」とよく言っていました。特に「誰と結婚するか」は、すでに天の書に記されている、と。子供の頃の私は「え~、自分で選べないの?」と不満だったのを覚えています。でも大人になった今、その言葉の奥深さを少しずつ理解できるようになりました。

確かに科学的には証明できないものの、多くの人が「この人は運命の人だ」と感じる瞬間があるのも事実です。ただそれは、厳密な決定論というよりも、出会いや共に歩む過程で感じる「不思議な繋がり」や「この人でなければ」という感覚を表しているのかもしれません。

運命の相手だと感じる瞬間~それはどんな感覚?~

「この人が運命の人だ」と感じる時、私たちはどんな感覚を抱くのでしょうか?

友人の彩香さん(仮名)は、夫との初デートをこう振り返ります。「初めて二人で食事をした時、なぜか昔からの友人と話しているような安心感があったんです。緊張しなくて、自然体でいられて…それまでの恋愛ではいつも少し背伸びしていた自分がいたことに気づきました」

この「自然体でいられる」感覚は、多くの人が運命の相手について語る時の共通点です。無理をしなくても受け入れてもらえる安心感。会話が途切れても気にならない心地よさ。それは、まるで長い旅の末に「ようやく帰るべき場所に着いた」ような感覚なのかもしれません。

別の友人は、婚約者との出会いをこう表現しました。「話せば話すほど、『あ、この人私と同じことを考えてる!』と思うことが増えていったんです。価値観が似ているというか…でも全く同じではなくて、自分にないものを持っている。だからこそ、一緒にいると自分も成長できると感じました」

この「似ているけど全く同じではない」バランスも、多くの人が運命の相手について語る特徴です。完全な一致ではなく、お互いを高め合える関係性。それこそが「縁」の妙なのかもしれませんね。

不思議な偶然の積み重ね~シンクロニシティと呼ばれる現象~

「運命の人」と感じる大きな要素として、多くの人が「不思議な偶然の連続」を挙げます。

私の職場の先輩は、妻との出会いをこう語っていました。「実は大学の時に同じサークルだったんだけど、当時は全く接点がなくて。それが社会人になって、全く違う業界の仕事をしていたのに、海外出張先で偶然再会したんだ。しかも二人とも別の相手と婚約していたけど、その約束がどちらも直前で解消になって…。こんな偶然が重なるなんて、やっぱり何かの縁だよね」

心理学者のカール・ユングは、こうした意味ある偶然の一致を「シンクロニシティ」と呼びました。単なる偶然ではなく、そこには何か意味があるように感じられる現象です。

長年の友人である由美さん(仮名)も、夫との出会いに不思議な縁を感じていると言います。「私と夫は生まれた病院が同じで、小学校も同じだったの。でも彼は途中で転校して。それから20年後に、友人の紹介で出会ったんだけど、話しているうちに『あれ?もしかして…』ってなって。調べてみたら本当に同級生だったの!しかも席が隣だったことまで判明して…。20年越しの再会だなんて、運命としか思えなかったわ」

こうした「実は昔から繋がっていた」という発見は、多くのカップルが経験する不思議な縁の感覚です。

縁を感じる瞬間~それは人それぞれ~

運命の相手だと感じる瞬間は、人によって様々です。初めて会った瞬間に「この人だ!」と直感する人もいれば、長い友情から徐々に恋愛感情が芽生え、気づいた時には「もう離れられない」と感じる人もいます。

私の従姉妹は婚活パーティーで夫と出会いました。「実は最初、全然タイプじゃなかったんです。でも話せば話すほど、なぜか心地よくて。その日の帰り道、『あ、この人と結婚するかも』って思ったんです。理由は説明できないんだけど、本能的にそう感じたんですよね」

逆に、長い時間をかけて運命を感じるケースもあります。

私の同僚は、大学時代からの友人と10年後に結婚しました。「ずっと友達だと思っていたんです。でも、お互い別の人との恋愛が終わった後、何気なく会った時に『あれ?なんか違う』って感じたんです。よく言う『親友から恋人に』というやつなんですけど、こんなにも自然に、でも決定的に関係性が変わる感覚は初めてでした。今思えば、長い時間をかけて運命が熟していたのかなって思います」

このように、「運命の人」と感じる瞬間は一瞬のこともあれば、長い時間をかけて徐々に気づくこともあるようです。

運命と努力の絶妙なバランス

「縁で決まっている」と言うと、何もしなくても運命が勝手に二人を引き合わせてくれるような印象を受けますが、実際はどうでしょうか?

私は、「縁があっても、それを育てる努力がなければ実らない」と思っています。結婚生活が長い知人たちの話を聞くと、皆さん口を揃えて「日々の努力」の大切さを語ります。

「最初は運命を感じたけど、そこからが本当の始まりだった」というのは、多くのカップルの実感ではないでしょうか。

私の両親は今年で結婚40周年を迎えますが、父はよく「運命で出会っても、一緒にいるかどうかは毎日の選択だ」と言います。母も「毎日『この人と一緒にいたい』と思い続けることが大事」と。

彼らの言葉から感じるのは、「縁」は出会いのきっかけや特別な感覚をもたらすかもしれないけれど、その関係を育て、維持していくのは二人の努力なのだということ。運命と努力の二つが絡み合って、長く続く関係が築かれるのではないでしょうか。

運命の相手がいない時~それもまた一つの道~

「運命の相手」という言葉を聞くと、「一人だけ」という印象を受けます。でも、人生において深い縁を感じる相手は一人だけとは限りませんよね。

40代になって初めて結婚した友人はこう話します。「20代の頃は『運命の人』を探し続けていました。でも、いつの間にか『この人とならいい人生が送れる』という現実的な視点に変わっていったんです。今の夫との出会いは劇的ではなかったけど、一緒にいて落ち着くし、困った時に一番頼りになる。そういう日常の積み重ねの中に、本当の縁があるのかもしれないって思うようになりました」

また、結婚という形を取らなくても、深い縁で結ばれた関係はありえます。独身を貫く選択をした知人は、「家族や友人との縁も、恋愛や結婚の縁に劣らず大切」と語ります。

縁は多様で、その形も人それぞれ。「運命の一人」を探すのではなく、自分にとって大切な縁を大事にしていく姿勢が、結果的に幸せな関係につながるのかもしれません。

現代における「縁」の捉え方

昔と違い、現代では結婚相手の選択肢は広がっています。マッチングアプリやSNSの普及により、「縁」の形も変化しているように感じます。

実際、私の周りでも、マッチングアプリで出会って結婚した友人が数人います。その中の一人はこう語ります。「最初は『出会いのきっかけがアプリだなんて、運命的じゃない』と思っていました。でも考えてみれば、膨大な数のプロフィールの中から互いに『いいね』を送り、メッセージをやりとりし、実際に会って感じるものがあった…この確率って、街で偶然出会うよりも低いんじゃないかって。だからこそ、現代的な意味での『縁』を感じています」

確かに、出会いの形は変わっても、「この人だ」と感じる感覚や、不思議な偶然の積み重ねは、現代でも変わらず多くの人が経験していることなのかもしれません。

結局のところ、結婚相手は縁で決まっているのか?

長々と書いてきましたが、結局「結婚相手は縁で決まっているのか?」という問いの答えは、人それぞれなのだと思います。

科学的に証明されたものではないけれど、多くの人が「運命」「縁」といった言葉で表現したくなるような特別な繋がりを感じています。それは単なる偶然ではなく、でも厳密な決定論でもなく、もっと不思議で神秘的な何か。

私自身の経験も含めて考えると、「縁」というのは、単に「決められている」というよりも、「出会うべくして出会い、その関係を大切に育てることで初めて実る」ものなのかもしれません。

出会いは偶然か必然か。それを「縁」と呼ぶのか「運命」と呼ぶのか。呼び方は何であれ、人生において特別な繋がりを感じる瞬間があることは、人間らしい素敵な経験ではないでしょうか。

あなたには、そんな「縁」を感じる特別な人がいますか?もしまだ出会っていないとしても、その日は案外近いかもしれませんね。そしてもし今、そんな特別な誰かと過ごしているのなら、その縁を大切に育んでいってください。

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