結婚準備を進める中で、多くのカップルが直面する大きな決断の一つが「両家顔合わせ」です。この日本の伝統的な慣習を、あなたはどう考えていますか?「絶対に必要」と思いますか?それとも「時代遅れ」と感じますか?
今日は、実際の体験談をもとに、両家顔合わせをしない場合のリアルなリスクと、それを回避するための具体的な対処法について、詳しくお話ししていきます。あなたの結婚準備の参考になれば嬉しいです。
「両家顔合わせをしない」は本当に非常識なの?
「両家の顔合わせをしないなんて、非常識じゃない?」
このような不安を抱える人は少なくありません。しかし、現代の結婚事情を見てみると、意外にも「顔合わせをしない」というカップルが増えているのです。
ある結婚情報サービスが2023年に行った調査によると、なんと約30%のカップルが「両家顔合わせをしていない」と回答しています。これは決して少数派とは言えない数字です。皆さんも「えっ、そんなに多いの?」と驚かれたのではないでしょうか。
ではなぜ、「顔合わせをしない」カップルが増えているのでしょうか?
まず挙げられるのが「遠距離婚」の増加です。東京で働く彼と大阪出身の彼女、あるいは地方と都市部など、お互いの実家が離れていると、単純に物理的な調整が難しくなります。
「彼の実家は北海道で、私の実家は九州。お互いの親を一堂に会させるのは日程的にも費用的にも現実的ではありませんでした」(28歳・女性)
さらに、2020年代に入ってからはコロナ禍の影響で、大人数での会食自体を避ける傾向も見られました。この時期に結婚を決めたカップルの中には、顔合わせだけでなく、結納や結婚式自体も縮小したケースが多いのです。
「コロナ禍で結婚を決めたので、そもそも大人数での会食が難しかった。両家の顔合わせも自然と見送りになりました」(31歳・男性)
また、家族同士の価値観の違いから、あえて顔合わせを避けるケースもあります。
「私の親は非常にリベラルで、彼の親は伝統的な価値観の持ち主。お互いに不快な思いをさせるくらいなら、最初から会わせない方が良いと判断しました」(30歳・女性)
このように、「顔合わせをしない」選択には様々な理由があり、一概に「非常識」とは言えない時代になってきています。
しかし一方で、特に年配の方や伝統を重んじる家庭では、「顔合わせをしない」ことに対して否定的な見方をする人も少なくありません。
「顔合わせをしなかったら、後から義母に『礼儀知らずね』と何度も言われました。結婚して3年経った今でも、時々そのことを蒸し返されます…」(32歳・女性)
つまり、「非常識かどうか」は、関わる人たちの価値観によって大きく変わってくるのです。これから結婚する二人にとって重要なのは、お互いの家族の価値観を理解し、それに合わせた対応を考えることでしょう。
両家顔合わせをしないことで生じる可能性のあるリスク
顔合わせをしないという選択は、場合によっては様々なリスクを伴います。実際の体験談から見えてきた主なリスクを3つご紹介します。
1. 義実家からの印象が悪くなる可能性
「結婚に真剣ではない」「うちの家族を軽視している」と思われてしまうリスクがあります。特に地方の旧家や伝統を重んじる家庭では、顔合わせや結納といった儀式を重要視することが多いです。
「彼の実家は代々続く商家で、私が顔合わせを提案しなかったことで『家の伝統を軽んじている』と思われてしまいました。結婚後も『うちの嫁は礼儀知らず』と親戚に言われていたようで…」(29歳・女性)
最初の印象が悪いと、それを取り戻すのは容易ではありません。特に結婚後も付き合いが続く義実家との関係では、スタート地点での印象が重要になることが少なくないのです。
2. 結婚後の関係がぎくしゃくする
顔合わせをせず、結婚式や入籍後に初めて会うことになると、お互いに緊張感が高まり、自然な関係を築きにくくなることがあります。
「結婚式で初めて義母に会いました。緊張していた私に対して、義母は『挨拶もないなんて…』と終始不機嫌。結婚後も距離を縮められず、今でも義実家に行くのが苦痛です」(28歳・男性)
結婚式という晴れの舞台で初対面となると、お互いに会話の糸口も見つけにくく、形式的な挨拶で終わってしまうケースも多いようです。
「結婚式で初めて義父と話しましたが、緊張しすぎて私は終始笑顔で頷くだけ。義父は『話しにくい嫁だな』と思ったようで、今でもあまり話しかけてくれません」(27歳・女性)
3. 金銭的なすれ違いが生じる
結婚にまつわる費用負担(結納金、結婚式費用、新生活の準備など)について、両家で話し合う機会を逃してしまうと、後々トラブルの種になることがあります。
「顔合わせをしなかったため、結婚式費用の負担について明確な話し合いができませんでした。式場を決めた後に義父から『うちは一切出せない』と言われ、予算オーバーで大変な思いをしました」(33歳・男性)
「結納がなかったことで、『うちの家では結納返しとして家具一式を用意するものだ』という義母の期待に応えられず、入籍後にかなり気まずい思いをしました」(31歳・女性)
お金の話は避けがちですが、結婚に関わる費用は決して小さくありません。顔合わせの場で自然と話題になることも多いこの問題を先送りにすると、予想外の出費や誤解を招くことがあります。
こうしたリスクは、すべてのケースで必ず起こるわけではありません。しかし、実際に経験した人たちの声を聞くと、「顔合わせをしない」という選択が、思わぬ形で結婚生活に影響を及ぼすことがあるのは事実です。では、顔合わせをしない場合、どのような対策を取れば良いのでしょうか?
顔合わせをしない場合の具体的な対処法
顔合わせをしないと決めた場合でも、その「しない」という選択によるリスクを最小限に抑える方法はあります。実際に成功している例から、効果的な対処法を3つご紹介します。
1. オンラインでの顔合わせを提案する
遠距離や多忙などの理由で実際に会うのが難しい場合は、Zoomなどのビデオ通話を活用するのも一つの方法です。
「彼の実家は北海道、私の実家は沖縄で物理的に会うのが難しかったので、30分ほどのZoom顔合わせを設定しました。事前に両親に『リラックスして』と伝えておいたこともあり、和やかな雰囲気で終えることができました」(29歳・女性)
オンライン顔合わせのコツは、あらかじめ話題を用意しておくことです。お互いの家族の趣味や出身地のこと、二人の馴れ初めなど、話しやすいテーマを事前に考えておくと会話がスムーズに進みます。
また、オンラインだからこそ可能な演出もあります。例えば、両家の家族写真を事前に共有したり、お互いの地元の名産品を送り合って同じものを食べながら話したりすることで、距離を感じさせない工夫ができます。
「オンライン顔合わせの前に、互いの家族の趣味や好きな食べ物などの情報を交換しました。おかげで義父と釣りの話で盛り上がり、初対面の緊張感がぐっと和らぎました」(34歳・男性)
2. 心のこもった手紙や贈り物で気持ちを伝える
直接会えなくても、真心のこもった手紙や贈り物で誠意を示すことができます。
「両家が遠方で顔合わせができなかったので、私たちの写真とともに、丁寧な手紙と地元の名産品を贈りました。『こんなに心のこもった挨拶は初めて』と義母に喜んでもらえました」(30歳・女性)
手紙を書く際のポイントは、相手の親への敬意と、これからの関係への期待を率直に伝えることです。長々と書く必要はなく、以下のような内容を簡潔に伝えると良いでしょう。
- 自己紹介(仕事や趣味、人となり)
- お子さんへの思い(パートナーの良いところ、感謝していること)
- 今後のお付き合いへの期待(「いつかお会いできる日を楽しみにしています」など)
「結婚を決めたとき、私は海外赴任中で帰国が難しかったため、手書きの手紙と写真アルバムを義両親に送りました。後から聞いた話では、義母はその手紙を何度も読み返してくれたそうです」(32歳・男性)
また、贈り物を選ぶ際は、相手の好みや地域性を考慮すると喜ばれます。
「義父が日本酒好きと聞いていたので、私の地元の銘酒を贈りました。後日『とても美味しかった』と電話をいただき、初対面前から良い関係を築けました」(27歳・女性)
3. 結婚式前に個別に会う機会を設ける
両家そろっての顔合わせは難しくても、パートナーの親と個別に会う機会を作ることで、関係構築のきっかけになります。
「両家の予定が合わず顔合わせは諦めましたが、結婚式の2ヶ月前に義母とランチをする機会を作りました。『式までよろしくお願いします』と直接伝えたら、とても喜んでくれて関係が良好になりました」(30歳・女性)
「義父と二人で食事をする機会を設けました。最初は緊張しましたが、仕事の話や将来の展望を率直に話すことで、『うちの娘をよろしく』と言ってもらえました」(29歳・男性)
個別に会う際のポイントは、相手に主導権を渡すことです。例えば、食事の場所を相手に選んでもらったり、話題を振ったりすることで、相手に敬意を示すことができます。
「義母の行きつけのレストランで会う約束をしました。彼女の好きな場所で会うことで、リラックスした雰囲気で話せました。趣味の話から始まり、自然と結婚後の話にも触れることができました」(28歳・女性)
これらの方法は、顔合わせをしないというデメリットを補いつつ、むしろ個別の関係構築に時間をかけることで、より深い信頼関係を築くきっかけになることもあります。状況に合わせて、自分たちにふさわしい方法を選んでみてください。
実際の体験談から学ぶ – 顔合わせをしなかった人たちのその後
顔合わせをしなかったカップルは、その後どのような結婚生活を送っているのでしょうか。実際の体験談から、成功例と失敗例、そして逆転成功例をご紹介します。
【成功例】あえて「しない」選択がストレスフリーな関係につながった
「義母が干渉タイプだと彼から聞いていたので、あえて顔合わせをせず、適度な距離感を保つ戦略を取りました。結果的に、お互いに過度な期待や先入観なく関係をスタートできたことで、今では良好な関係を築けています」(33歳・女性)
この方のケースは、パートナーからの情報をもとに、あえて距離を置くという判断が功を奏した例です。時には「会わない」という選択が、かえって良い関係構築につながることもあるのです。
「私の親は離婚しており、彼の親は非常に仲の良い夫婦。顔合わせの場で私の家庭環境が話題になることを避けたかったので、敢えて顔合わせはしませんでした。代わりに個別に会う機会を設け、お互いに気を遣わずに関係を築けています」(31歳・女性)
家庭環境の違いなど、顔合わせの場では触れにくい事情がある場合、無理に設定しないという判断も一つの選択肢になります。
【失敗例】「しない」ことで後悔した経験
「仕事が忙しくて顔合わせの日程調整が面倒だったので、『式で会いましょう』と簡単に済ませました。しかし結婚式で義父から『常識がない』と陰口を聞いてしまい、その後も関係修復に苦労しています」(31歳・男性)
単に面倒だからという理由で顔合わせをスキップすると、相手に「軽視された」という不満が残る可能性があります。特に年配の方は、こうした儀式を重視する傾向にあることを理解しておきましょう。
「私たちは『形式にとらわれない結婚がしたい』という考えで、顔合わせも結納も省略しました。しかし義両親は『親を軽んじている』と感じたようで、入籍後も『あの時こうすれば良かった』と言われ続けています」(28歳・女性)
若いカップルの「形式にとらわれない」という価値観と、親世代の「儀式を大切にする」という価値観の衝突が、こうした後悔につながることもあります。
【逆転成功例】「しない代わりに気配り」で関係を築いた
「実家が海外のため顔合わせは物理的に不可能でした。代わりに日本酒など日本の名産品を贈り続けたところ、『会う前から気遣いのできる子だと思っていた』と言ってもらえました。結婚後の関係も良好です」(27歳・女性)
顔合わせができなくても、継続的な気配りでポジティブな印象を与えることができます。特に形に残る贈り物は、「会う前から考えてくれていた」という印象を残せるでしょう。
「コロナ禍で顔合わせができなかったので、代わりに手作りの自己紹介ビデオを送りました。私の仕事場や趣味、二人の思い出などを盛り込んだもので、義両親に『あなたのことをより身近に感じられた』と言ってもらえました」(29歳・女性)
デジタル技術を活用した創意工夫も、現代ならではの解決策と言えるでしょう。
これらの体験談から見えてくるのは、「顔合わせをするかしないか」という二択よりも、「相手への敬意と配慮をどう示すか」が重要だということです。状況に応じて柔軟に対応し、代替案を提案する姿勢が、良好な関係構築につながるのではないでしょうか。
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