恋愛において、誰もが一度は悩んだことがあるんじゃないでしょうか。「告白されたけど、正直この人、タイプじゃないんだよね…」って。そんな時、あなたならどうしますか?きっぱり断る?それとも、とりあえず付き合ってみる?
この「とりあえず付き合ってみる」という選択、いわゆる「お試し交際」については、人によって賛否両論あるんですよね。「相手に失礼だ」という人もいれば、「やってみないと分からない」という人もいる。実際のところ、どっちが正しいんでしょうか。
今日は、この永遠のテーマについて、じっくり考えていきたいと思います。
まず最初に言っておきたいのは、お試し交際が成功するかどうかって、結局は「相手に誠実であること」と「自分が何を求めているか」によって大きく変わってくるということなんです。この二つの軸をしっかり持っていないと、自分も相手も不幸になってしまうんですよね。
じゃあ、お試し交際って本当にアリなのか。まずはその可能性について見ていきましょう。
「最初はタイプじゃないと思ったけど、付き合ってみたら意外といい人だった」なんて話、周りで聞いたことありませんか?実はこれ、結構あるあるなんです。特に、結婚を視野に入れた婚活をしている人たちの間では、よく聞く話なんですよね。
人間の魅力って、ぱっと見ただけじゃ分からないことが多いんです。外見や第一印象だけで判断してしまうと、本当に大切な部分を見逃してしまうことがある。これって、すごくもったいないことだと思いませんか。
例えば、付き合ってみて初めて気づく内面的な魅力というものがあります。外見や雰囲気だけで「この人はないな」と決めつけていたけど、実際に時間を共にしてみると、その人の性格の良さや価値観の合う部分、一緒にいて感じる安心感や居心地の良さといった、もっと深い魅力に気づくことがあるんです。
私の友人にも、こんな経験をした人がいます。最初は「え、この人?」と思ったらしいんですが、デートを重ねるうちに、その人の話を聞く姿勢や、細かい気配りに惹かれていったそうです。「見た目は普通だけど、一緒にいるとすごく落ち着くんだよね」って、幸せそうに話していたのを覚えています。
それから、意外と見落とされがちなメリットがあるんです。それは、精神的に安定した関係を築けるということ。
考えてみてください。理想のタイプ、超好みの人と付き合ったとき、どんな気持ちになりますか?もちろん嬉しいし、ドキドキするし、舞い上がりますよね。でも同時に、「冷められたらどうしよう」「嫌われたくない」って、すごく不安になりませんか。
私も経験があるんですけど、好きすぎる相手の前だと、どうしても無理しちゃうんですよね。本当の自分を出せなくて、常に相手の顔色を伺って、疲れちゃう。でも、それって健全な関係とは言えないですよね。
ところが、最初からそこまで好きじゃない相手だと、変に猫をかぶったり、頑張りすぎたりしなくて済むんです。素の自分を出せる。これって、長く付き合っていく上で、実はすごく大事なことなんですよ。
もう一つ、お試し交際の大きなメリットがあります。それは、自分の恋愛観や好みを広げられるということ。
「私のタイプは背が高くて、爽やかで、優しくて…」なんて、理想のタイプをリスト化している人、いますよね。でも、その条件を満たす人って、実際にはそんなに多くないんです。しかも、条件を満たしていても、性格が合うかどうかは別問題。
自分のストライクゾーンが狭いと自覚している人は特に、お試し交際を通じて「あれ、こういうタイプの人ともうまくやれるんだ」という新しい発見があるかもしれません。これって、今後の出会いの可能性を広げる、すごく貴重な経験になるんですよね。
ここまで読んで、「お試し交際、悪くないかも」と思った人もいるかもしれません。でも、ちょっと待ってください。お試し交際には、大きなリスクやデメリットも存在するんです。
まず一番大きいのが、相手との温度差に苦しむということ。
自分は「お試し」のつもりで軽い気持ちでいても、相手は本気で愛情を注いでくれているかもしれません。デートのたびに喜んでくれて、プレゼントをくれて、将来のことまで考えてくれている。そんな相手を前にして、あなたはどう感じますか。
罪悪感、感じますよね。相手を利用しているような、騙しているような、そんな気持ちになってしまう。これって、精神的にかなりきついんですよ。
特に、スキンシップの場面で問題が表面化することが多いんです。手を繋ぐ、ハグする、キスする。相手は当然のようにそれを求めてくるけど、自分は正直、そこまでの気持ちじゃない。でも断ったら傷つけてしまうし、怪しまれるかもしれない。そんな葛藤の中で、どんどん苦しくなっていく。
これ、経験した人にしか分からない辛さがあるんですよね。
それから、時間の無駄になってしまう可能性も高いんです。
恋愛も婚活も、時間は有限です。お試しで付き合っている間に、もしかしたら本当に自分に合った「本命」の人に出会えたかもしれない。でも、お試しの人と付き合っているせいで、その出会いを逃してしまう。
もし本命が現れたら、今の相手と別れなきゃいけない。それって、すごく面倒だし、相手を傷つけることにもなります。そう考えると、最初から生理的に受け付けないレベルで好みじゃない人と付き合うのは、自分の時間とお金を浪費するだけで終わってしまう可能性が高いんです。
さらに、倫理的な問題もあります。
「お試し」という行為自体が、相手に対して不誠実だと感じる人は多いんです。「本気で好きにならないと付き合うべきではない」という考えの人からは、絶対に理解されません。もしそのことが相手に伝わったら、信頼を完全に失うことになるでしょう。
実際、私の周りでも「お試しで付き合うなんてありえない」と断言する人、結構いるんですよね。「それって相手を馬鹿にしてない?」って。
たしかに、その意見も分かります。誰だって、自分が「とりあえず」の相手だったなんて知ったら、すごく傷つきますもんね。
ここで、実際の体験談を見てみましょう。まずは、お試し交際がうまくいった例から。
ある女性の話です。告白してきた相手が全くタイプじゃなかったそうなんです。でも、他に好きな人もいなかったし、恋愛経験を積みたいという気持ちもあって、思い切って付き合ってみることにしたんだとか。
最初は正直、デートも義務のように感じていたそうです。でも、回を重ねるごとに、彼の穏やかで優しい人柄に徐々に惹かれていったんですって。些細なことで怒らない、人の悪口を言わない、困っている人を自然と助ける。そういう内面の美しさに気づいて、気がついたら本気で好きになっていたそうです。
結果的に、一年以上交際が続いて、「外見の好みなんて、慣れればどうでもよくなることを知った」と言っていました。今でも幸せそうに付き合っているのを見ると、お試し交際も悪くないのかなって思えてきます。
婚活でうまくいった例もあります。30代の女性なんですが、婚活パーティーで出会った男性から告白されたそうです。正直、理想のタイプではなかったらしいんですよね。でも、話していると居心地が良くて、誠実さも感じられた。
そこで彼女は「とりあえず1ヶ月だけ」と期限を決めて交際することにしたんです。この「期限を決める」というのがポイントだったみたいで、1ヶ月の間に彼の金銭感覚や生活習慣、家族との関係など、結婚するにあたって重要な部分をしっかり確認できたそうなんです。
そして、不安だった部分がすべてクリアになり、むしろ「この人なら大丈夫」という確信が持てて、結婚を決めたんだとか。「理想ばかり追っていたら、絶対に見逃していた相手です」って、本当に感謝していました。
一方で、お試し交際で失敗した例も聞いています。
ある女性は、優しそうな人から告白されて、断るのも申し訳ないし、自分を律して付き合ってみることにしたそうです。でも、どんなに努力しても、恋愛感情が全く湧かなかったんだとか。
相手はどんどん本気になっていって、将来の話もしてくるし、親にも会わせたいと言ってくる。でも彼女は、正直、手も繋ぎたくなかった。キスなんてもってのほか。そんな自分に罪悪感を感じながら、それでも相手を傷つけたくなくて、誠実であろうと必死に努力したそうです。
でも、結局は限界が来て、別れを切り出すことに。相手は「何がいけなかったの?」って、すごく傷ついていたそうです。彼女も、罪悪感だけが残って、しばらく立ち直れなかったと言っていました。「最初から少しでも好意がないと無理だと痛感した」って。
この話を聞いて、お試し交際の難しさを改めて感じました。
じゃあ、結局どう判断すればいいのか。ここが一番知りたいところですよね。
お試し交際を考える際には、いくつかの重要なポイントがあります。まず自分自身に問いかけてみてください。
一つ目は、相手への好意が本当にゼロなのかということ。完全にゼロ、何も感じない、むしろ嫌悪感さえあるというレベルなら、絶対にやめておくべきです。でも、「人としては好き」「話していて楽しい」「尊敬できる部分がある」など、恋愛感情の種になり得るポジティブな感情が少しでもあるなら、可能性はあるかもしれません。
友達としては好き、でも恋人としてはどうなんだろう。このレベルの感情があるなら、お試ししてみる価値はあると思います。実際、友情から恋愛に発展するケースって、意外と多いんですよ。
二つ目は、相手に対して誠実でいられるかということ。
これ、本当に大事なんです。もし交際するなら、たとえ「お試し」であっても、その期間は相手に誠意を持って接する必要があります。適当に扱ったり、他の人を探しながら付き合ったりするのは、絶対にダメ。
交際期間をどうするか、スキンシップはどこまでOKか、こういったルールを自分の中で明確にしておくことも大切です。そして何より、相手の気持ちを尊重する姿勢を忘れてはいけません。
三つ目は、「合わない」と感じたらすぐに終了できるかということ。
お試し期間を決めたら、その期間が終わった時点で、正直に自分の気持ちと向き合う。「やっぱり違う」と感じたなら、ズルズルと関係を続けずに、勇気を出して別れを切り出す。これができないなら、最初から付き合うべきではありません。
別れを切り出すのって、すごく勇気がいるし、相手を傷つけることにもなります。でも、嘘をついて関係を続ける方が、最終的にはもっと大きな傷を与えることになるんです。だから、別れを決断する覚悟がないなら、お試し交際はしない方がいい。
ここで、絶対にやってはいけないパターンも知っておいてください。
もし相手に対して生理的に嫌悪感を覚えるレベルで無理だと感じているなら、それは絶対にお試ししてはいけません。自分も辛いし、相手にとっても残酷すぎます。
また、自分のメリットだけを考えているなら、それもダメ。「とりあえず恋人が欲しい」「暇つぶし」「プレゼントがもらえるから」こんな理由で付き合うのは、相手を利用しているだけです。これは恋愛ではなく、ただの搾取です。
でも、「人としては好きだけど、恋愛対象としてどうかな?」というレベルであれば、新しい可能性を探るための経験として、お試し交際は「アリ」になり得るんです。
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