朝起きて最初にすることって、何ですか。スマホを手に取って、通知をチェックする。そんな人、きっと多いんじゃないでしょうか。今や、SNSは私たちの生活に深く根付いています。友達の近況を知ったり、面白い動画を見たり、情報を集めたり。そんな日常的なツールであるSNSが、恋愛のきっかけになることがあるって、考えたことありますか。
昔だったら、恋愛といえば学校や職場、友達の紹介、合コンなんかが定番でした。でも今は、画面越しに始まる恋もあるんですよね。SNSで知り合って、メッセージのやり取りを重ねて、実際に会って、そして恋に落ちる。そんな出会い方に対して、あなたはどう思いますか。アリだと思いますか、それともナシだと思いますか。
この問いに対する答えは、人によって本当にさまざまです。実際、多くの人がこのテーマについて考えたことがあるんじゃないでしょうか。調査によると、SNS恋愛を「アリ」だと考える人が全体の約四割を占めているそうです。意外と多いと思いませんか。特に二十代の若い世代では、もっと高い割合で肯定的な意見が見られるんだとか。
なぜこれほど賛否が分かれるのか。それは、SNSという出会いの形が、従来の恋愛とは根本的に違う部分があるからなんですよね。顔を合わせて、声を聞いて、その人の雰囲気を感じながら関係を築いていく従来の方法とは違って、SNSでは文字や写真を通じて相手を知っていく。この違いが、人によって魅力にも不安にもなるんです。
まず、「アリ」だと考える人たちの意見を聞いてみましょう。彼らの多くが口を揃えて言うのは、「出会いの形は関係ない」ということです。大切なのは、相手と真剣に向き合う気持ちがあるかどうか。SNSで出会おうが、街角でバッタリ出会おうが、本気で相手を好きになれるなら、それでいいじゃないかと。
考えてみてください。大人になると、新しい人と出会う機会って、本当に限られてくるんですよね。学生時代みたいに、毎日同じ教室で色々な人と顔を合わせるわけじゃない。社会人になると、職場と家の往復になってしまって、出会いの場なんてほとんどない。飲み会に行っても、いつもの顔ぶればかり。そんな状況の中で、SNSは新しい風を吹き込んでくれる存在なんです。
しかも、SNSには他の出会い方にはない魅力があります。それは、共通の趣味や価値観を持つ人と繋がりやすいということ。例えば、あなたが音楽好きだとして、好きなアーティストのハッシュタグをフォローしていたら、同じ趣味を持つ人たちと自然に繋がれますよね。映画でも、アートでも、スポーツでも、料理でも、何でもいい。自分の興味のあることについて投稿している人を見つけて、コメントを残して、会話が始まる。そこから関係が深まっていくことだってあるんです。
三十代の女性が話してくれたことがあります。彼女の友人が、SNSで知り合った人と結婚したそうです。最初は写真投稿にコメントをしたことがきっかけだったとか。共通の趣味について語り合ううちに、だんだんとプライベートな話もするようになって、いつしか恋人同士になっていた。今では幸せな家庭を築いているそうです。その話を聞いた彼女は、「時代が変わったんだな」と感じたと言っていました。
別の男性の体験談も印象的でした。三十代の彼は、SNSで知り合った女性と交際を始め、結婚までたどり着いたそうです。もう十年近く一緒にいて、間もなく子供も生まれる予定だとか。「正直、最初は半信半疑だった」と彼は言います。「でも、メッセージのやり取りをしているうちに、この人と話していると楽しいな、価値観が合うなって感じるようになった。会ってみたら、予想以上に気が合って、自然と恋に落ちていった」
こういう話を聞くと、SNS恋愛って悪くないなって思えてきませんか。でも、もちろん良い面ばかりじゃないんですよね。だからこそ、「ナシ」だと考える人たちもいるわけです。
「ナシ」派の人たちが最も懸念しているのは、やはり安全性の問題です。画面の向こうにいる人が、本当にプロフィール通りの人物なのか、確かめようがない。嘘をつこうと思えば、いくらでもつけてしまう。年齢を偽ることもできるし、職業を偽ることもできる。極端な話、性別だって偽れてしまうかもしれない。
ニュースで、SNSがきっかけで事件に巻き込まれたという報道を見たことがある人も多いでしょう。出会い系サイトやマッチングアプリとは違って、SNSは本来恋愛目的のツールじゃないからこそ、警戒心が薄れてしまうこともある。「この人は普通にSNSを楽しんでいる人だから大丈夫だろう」と思い込んでしまって、実は危険な人物だったというケースだってあるんです。
四十代の女性が語ってくれた経験があります。彼女はSNSで知り合った男性と、何週間かメッセージのやり取りをしていたそうです。話が弾んで、お互いのことをだんだん知るようになって、「そろそろ実際に会ってみようか」という話になった。ところが、会う約束をした途端に、その男性から連絡が一切来なくなってしまったとか。メッセージを送っても既読にならない。まるで消えてしまったかのように。
彼女はその後、友達にそのことを話したら、「それって遊ばれたんじゃないの」と言われてしまって、すごく傷ついたそうです。何が目的だったのか、今でも分からない。もしかしたら、最初から遊ぶつもりだったのかもしれないし、急に怖くなったのかもしれない。あるいは、同時に何人もの人とやり取りしていて、他の人を選んだのかもしれない。答えは分からないまま、ただモヤモヤした気持ちだけが残ったと言っていました。
別の女性は、もっと深刻なケースを経験しています。SNSで知り合った男性と、実際に交際までしたそうです。最初のうちは楽しかったけれど、だんだんと彼の束縛が激しくなってきた。SNSの投稿を細かくチェックされたり、他の男性とのやり取りに嫉妬されたり。それで別れようとしたら、今度は大変なことになってしまった。しつこく連絡が来たり、共通の知人に悪口を言いふらされたり。結局、SNSのアカウント自体を削除することになってしまったそうです。
こういう話を聞くと、やっぱりSNSでの出会いって怖いなって思いますよね。特に、親世代の人たちにとっては、理解しがたい部分もあるんじゃないでしょうか。「知らない人とインターネットで繋がるなんて危険だ」という感覚は、ある意味では正しいんです。
それから、写真と実物のギャップという問題もあります。今は写真加工アプリがすごく発達していますよね。肌を綺麗に見せたり、目を大きくしたり、顔の輪郭を変えたり、何でもできてしまう。プロフィール写真が素敵だったから興味を持ったのに、実際に会ってみたら全然違っていたなんてことも、珍しくないそうです。
ある人は、「プロフィールの写真が良すぎて、実際に会ったらかなり老けていてギャップに驚いた」と言っていました。これって、相手にとっても気の毒な話ですよね。見た目を良く見せたい気持ちは分かるけれど、実際に会ったときに「違う」と思われてしまったら、そこで関係が終わってしまう可能性が高い。
でも、ここで考えてみてほしいんです。SNSでの出会いって、本当に特別なんでしょうか。従来の出会い方と、そんなに違うんでしょうか。確かに最初のコンタクトはオンラインかもしれないけれど、結局は人と人との関係性なんですよね。
合コンだって、相手のことをほとんど知らない状態で会うわけじゃないですか。友達の紹介だって、「いい人がいるから会ってみて」と言われて、よく知らないまま会うことがある。街角でナンパされて付き合うようになったという人だっているでしょう。どんな出会い方だって、最初は相手のことを知らないんです。そこから時間をかけて知っていって、信頼関係を築いていく。そのプロセスは、SNSでも他の方法でも、基本的には同じなんじゃないでしょうか。
ただ、SNSには確かに独特の側面があります。それは、外見よりも内面から入りやすいということ。普通の出会いだと、まず相手の顔を見て、雰囲気を感じて、それから話をする。でもSNSだと、その人の投稿内容や、コメントのやり取りから、その人の考え方や価値観が見えてくる。外見は後回しになるんです。
これって、ある意味ではすごく良いことだと思いませんか。見た目で判断されることなく、純粋に中身を見てもらえる。逆に、自分も相手の中身をじっくり見極められる。もちろん、最終的には外見も含めて好きになれるかどうかが大事ですが、内面的な繋がりができてからの方が、関係は深くなりやすいんじゃないでしょうか。
世代によって、この問題への受け止め方も違います。二十代の若い世代にとっては、SNSはもう当たり前のツールです。小学生や中学生の頃からスマホを持っていて、SNSで友達とコミュニケーションを取るのが日常だった。だから、そこから恋愛に発展することも、自然な流れとして受け入れられる。
でも、三十代、四十代、それ以上の世代になると、感覚が違ってきます。SNSが普及する前の恋愛を経験しているから、オンラインでの出会いに対して、どこか違和感を覚える。「やっぱり直接会って、顔を見て話すのが恋愛でしょ」という感覚があるんですよね。
どちらが正しいということはないと思います。時代が変われば、常識も変わる。昔は見合い結婚が当たり前だったけれど、今は恋愛結婚の方が主流ですよね。でも、さらに遡れば、親が決めた相手と結婚するのが普通だった時代もある。恋愛の形は、常に変化し続けているんです。
じゃあ、SNSでの出会いを前向きに捉えるとして、どうすれば安全に、そして成功率を高められるのか。ここが一番大事なポイントですよね。
まず何より大切なのは、焦らないことです。メッセージのやり取りを何回かしただけで、すぐに会おうとするのは危険です。少なくとも数週間、できれば一ヶ月以上はオンラインでコミュニケーションを取った方がいい。その間に、その人の人となりが見えてきます。返信のタイミング、言葉の使い方、話題の選び方。そういう細かいところから、相手がどんな人なのか、だんだん分かってくるんです。
可能であれば、実際に会う前に、電話やビデオ通話をしてみるのもいいですね。声を聞くだけで、その人の雰囲気が伝わってきます。ビデオ通話なら、顔も見られるから、写真とのギャップもある程度確認できる。それに、リアルタイムで会話することで、その人の反応の速さや、会話のテンポなんかも分かります。メッセージだと時間をかけて返信を考えられるけれど、リアルタイムの会話だと、その人の素が出やすいんです。
相手の素性を確認することも大切です。共通の友人やフォロワーがいるか見てみる。その人のアカウントがどれくらい前から存在しているか、投稿内容は一貫性があるか、交友関係は健全そうか。そういうところをさりげなくチェックする。もちろん、ストーカーみたいに根掘り葉掘り調べるのは良くないけれど、自分の身を守るための最低限の確認は必要です。
それから、極端にハイスペックな話には注意が必要です。「年収数千万円です」とか「モデルやってます」とか、そういう話を最初からアピールしてくる人は、ちょっと怪しいかもしれません。本当にそうだとしても、それを最初から前面に出す必要ってないですよね。むしろ、そういう話をエサにして近づいてくる悪い人もいるんです。
実際に会うときは、必ず人通りの多い場所を選びましょう。昼間のカフェとか、駅前の飲食店とか、周りに人がいる安全な場所。絶対に相手の家や、人気のない場所に行っちゃダメです。最初のデートは一時間程度にして、長居しすぎない。お互いに顔を合わせて、雰囲気を確かめるだけで十分です。
友達に会う予定を伝えておくのも大事です。「今日の何時から、どこで、誰と会う」ということを、信頼できる友人に伝えておく。そして、デートが終わったら連絡する約束をしておく。万が一のとき、助けを求められる準備をしておくんです。
こういう注意点を聞くと、「面倒くさいな」とか「疑いすぎじゃない」とか思うかもしれません。でも、これは自分を守るために必要なことなんです。大多数の人は善良ですが、中には悪意を持った人もいる。それを見極められるまでは、慎重になるべきなんですよね。
SNS恋愛には、確かにリスクがあります。でも、それは他の出会い方にもあることです。合コンで出会った人が、実は既婚者だったなんてこともあるし、友達の紹介で付き合った人が、モラハラ体質だったということもある。どんな出会い方でも、相手を見極める目と、自分を守る知恵が必要なんです。
コメント