35歳独身女性は本当に「やばい」「みじめ」なのか?
私の友人・美咲さん(仮名、36歳)は、こんな話をしてくれました。
「去年の正月、実家に帰ったら親戚中から『まだ結婚しないの?』って言われて。叔母には『女の幸せは結婚よ』って説教されて、従姉妹の子どもを見せられながら『あなたも早くしないと』って。もう地獄でした」
彼女は都内の企業で管理職として活躍し、年収も同年代の平均を大きく上回っています。趣味の登山サークルでは仲間に恵まれ、週末は充実した時間を過ごしている。客観的に見れば、とても幸せそうな人生です。
なのに、たった数時間の親戚の集まりで、彼女は自分が「欠陥品」であるかのような気持ちになってしまった。
これが、私たちを苦しめる「社会的プレッシャー」の正体です。
社会的プレッシャーの正体
日本社会には、長い間「女性は若いうちに結婚して、家庭に入るのが幸せ」という価値観が根強くありました。でも、時代は変わっています。
キャリアを積んできた30代女性が、急に「結婚していない自分はダメなんじゃないか」と思い込まされる。これは、あなたの問題ではなく、古い価値観が作り出した幻想なのです。
実際、あなたの周りを見渡してみてください。本当に独身であることが「やばい」「みじめ」なのでしょうか?
【最新データ】30代独身女性の実態
まずは、冷静にデータを見てみましょう。感情ではなく、事実をベースに考えることが大切です。
30代女性の未婚率は?
2020年の国勢調査によると、30代前半(30-34歳)の女性の未婚率は約45%、30代後半(35-39歳)では約32%となっています。
つまり、30代前半の女性の約半数が未婚なんです。
この数字、驚きませんか?「私だけ?」と思っていたかもしれませんが、実は周りを見渡せば2人に1人は同じ状況にいる。決してあなたは少数派ではありません。
しかも、この未婚率は年々上昇しています。1980年代には30代前半の女性の未婚率は10%以下でした。それが今では45%。社会全体が大きく変化しているのです。
5年以内に結婚できる確率
「でも、この年齢から結婚できる可能性って低いんでしょ?」
そう思っている方も多いかもしれません。確かに、30歳の女性が5年以内に結婚できる確率は約36%というデータがあります。そして35歳になると約22%まで下がります。
でも、これって「結婚できない」ということではありません。
5人に1人以上が結婚している。しかも、これは「何もしなかった場合」も含めた統計です。積極的に婚活をすれば、この確率はグッと上がります。
実際、結婚相談所のデータでは、35歳以上の女性の成婚率は決して低くありません。大切なのは「行動するかどうか」なのです。
結婚願望を持つ人は多い
興味深いのは、独身男女に調査したところ、結婚願望がある人は男女ともに約7割だったということ。
つまり、多くの人が「結婚したい」と思っている。でも、できていない。
なぜでしょうか?
それは「適切な相手に出会えていない」「出会いの場がない」「仕事が忙しい」といった、環境的な要因が大きいのです。あなた自身に問題があるわけではありません。
独身女性が「やばい」と言われる5つの理由と真実
では、なぜ世間は「35歳独身女性はやばい」というのでしょうか?その理由と、それぞれの真実を見ていきましょう。
①経済的な不安→実は自立している人が多い
「独身だと老後が心配」とよく言われます。でも、実際はどうでしょう?
30代独身女性の多くは、キャリアを積んできた結果、経済的に自立しています。正社員として働き、貯蓄もある。むしろ、専業主婦になって収入が夫だけに依存するよりも、リスク分散できているとも言えます。
私の知り合いの恵子さん(38歳)は、こんなことを言っていました。
「結婚していた友人が離婚して、経済的に困窮しているのを見て、自分で稼げることの大切さを痛感した。独身だからこそ、将来に備えて投資も勉強できているし、自分の人生をコントロールできている実感がある」
もちろん、将来への備えは必要です。でも、それは既婚者も独身者も同じ。むしろ独身の方が、自分の意思で資産形成できる自由度が高いのです。
②孤独死のリスク→対策は意外と簡単
「一人で死ぬのは寂しい」「孤独死が怖い」
この不安は、とてもリアルなものです。でも、考えてみてください。結婚していても、必ず一緒に死ねるわけではありません。
それよりも大切なのは、豊かな人間関係を築くこと。
私の取材で出会った佐藤さん(44歳、独身)は、マンションの住人コミュニティを作り、月に一度は食事会を開いています。近所の友人とは「お互い様システム」を作り、体調が悪い時は助け合う関係を築いている。
「結婚していても子どもが遠くに住んでいれば同じ。大切なのは、頼れる人間関係を作ること。私には信頼できる友人が何人もいる。これが私のセーフティネットです」
見守りサービスや、シェアハウス型の高齢者住宅など、選択肢は増えています。孤独死のリスクは、結婚の有無ではなく、人との繋がりをどう作るかで決まるのです。
③周囲の目→変化している実態
「世間体が気になる」「親に申し訳ない」
これは本当に辛いですよね。でも、周囲の目は確実に変わってきています。
未婚率の上昇に伴い、独身の人が増えている現状の中で、消費市場も大きく変化しています。「おひとり様」向けのサービスが次々と誕生し、一人で楽しむことが当たり前になってきました。
一人焼肉、一人カラオケ、一人旅。少し前までは「寂しい人」と思われていたこれらの行動が、今では「自立した大人の楽しみ方」として認知されています。
親世代の価値観は簡単には変わりません。でも、あなたの人生は、親のものではなく、あなた自身のものです。
④妊娠・出産→選択肢の多様化
「子どもが欲しいなら早く結婚しないと」
これは、確かに生物学的な事実として存在します。女性には出産のタイムリミットがあります。
でも、だからといって焦って結婚して、本当に幸せでしょうか?
実際、私の友人で35歳で結婚を急いだ理香さんは、こう後悔していました。
「出産のことばかり考えて、相手のことをよく見ずに結婚してしまった。価値観が合わなくて、今は毎日がストレス。子どもはできたけど、夫婦関係がうまくいっていないから、家庭の雰囲気が悪い」
一方で、40歳で初めて結婚した知人の真由美さんは、とても幸せそうです。
「出産は諦めましたが、夫と二人の生活が本当に楽しい。子どもがいなくても、充実した人生は送れる。むしろ、焦って結婚しなくて良かったと思っています」
養子縁組、不妊治療、卵子凍結など、選択肢は増えています。そして何より、子どもがいない人生も、十分に豊かで幸せなものになり得るのです。
⑤老後の心配→備え方次第
「一人で老後を過ごすのは不安」
これは、誰もが抱える不安です。でも、実は独身だからこそ、早くから老後を意識して準備できるというメリットがあります。
35歳から始める資産形成は、決して遅くありません。月3万円の積立投資を30年続ければ、年利5%として約2,500万円になります。これに退職金や年金を加えれば、十分な老後資金を作れます。
大切なのは、早めに行動を起こすこと。
私自身、30代半ばで独身だった時期に、ファイナンシャルプランナーに相談して人生設計を見直しました。その時に立てたプランが、今の自分の支えになっています。
幸せな35歳独身女性の共通点
では、実際に充実した人生を送っている独身女性には、どんな共通点があるのでしょうか?
①経済的自立を確立している
これは基本中の基本です。自分で稼ぎ、自分で管理し、自分で未来を作る。
幸せな独身女性たちは、キャリアを大切にしています。それは、お金のためだけではありません。仕事を通じて得られる達成感、社会との繋がり、自己実現。これらすべてが、人生を豊かにしてくれます。
②豊かな人間関係を築いている
結婚していなくても、孤独ではない。
幸せな独身女性たちは、友人、家族、同僚、趣味仲間など、多様な人間関係を持っています。そして、その関係性は表面的なものではなく、深い信頼で結ばれています。
先ほど紹介した佐藤さんのように、意識的にコミュニティを作っている人もいます。定期的に会う友人グループ、困った時に頼れる人、楽しみを共有できる仲間。
「結婚相手」という一人の人間に全てを依存するよりも、複数の信頼できる関係性を持つ方が、実はリスク分散になるのです。
③自分軸で生きている
これが最も重要かもしれません。
幸せな独身女性たちは、他人の価値観に振り回されません。「世間体」や「べき論」ではなく、「自分はどうしたいのか」を大切にしています。
私が取材した中で印象的だったのは、42歳の由香さんの言葉です。
「20代の頃は『結婚しなきゃ』って焦っていました。でも30代後半になって気づいたんです。私は結婚しなくても幸せになれるって。それから人生が変わりました。自分のやりたいことに時間とお金を使えるようになって、毎日がキラキラしています」
自分軸で生きるということは、自己中心的ということではありません。自分の価値観を大切にしながら、他者とも良好な関係を築く。それが、真の幸福への道なのです。
失敗から学んだこと:婚活地獄に陥った理沙さんの話
ここで、一つの失敗談をお話しします。
理沙さん(37歳)は、33歳の時に「35歳までに絶対結婚する!」と決意して、婚活を始めました。結婚相談所、婚活アプリ、婚活パーティー。週末はすべて婚活に費やしました。
「とにかく焦っていました。『35歳を過ぎたら終わり』って思い込んでいて。だから、条件だけで相手を選んでいました。年収、職業、学歴。その人と一緒にいて楽しいかどうかは二の次でした」
結果、34歳で結婚。でも、わずか2年で離婚。
「価値観が全然合わなかった。一緒にいて苦痛でした。焦って結婚した自分を責めました。でも、その経験があったから、今の自分があると思います」
今、理沙さんは独身に戻り、仕事も趣味も充実した毎日を送っています。
「次に結婚するなら、本当に心から信頼できる人と。でも、結婚しなくても幸せになれることも知りました。焦りは禁物。それが一番の教訓です」
成功事例:39歳で運命の人に出会った美紀さん
一方で、こんな成功事例もあります。
美紀さんは、30代前半で「結婚しなきゃ」と焦って婚活していた時期がありました。でも、うまくいかず、35歳で婚活をやめました。
「もういいや、って思ったんです。結婚できなくても、自分の人生を楽しもうって。それから趣味の写真を本格的に始めて、写真教室に通い始めました」
そこで出会ったのが、今の夫。39歳の時でした。
「不思議ですよね。探している時には見つからなくて、探すのをやめたら現れた。でも、今思えば理由がわかります。婚活していた時の私は、必死すぎて魅力的じゃなかった。自分の人生を楽しんでいる時の私は、きっと輝いていたんだと思います」
彼女は40歳で結婚し、今は夫婦二人の生活を楽しんでいます。子どもはいませんが、二人で旅行に行ったり、写真を撮ったり、充実した日々を送っています。
「結婚がゴールじゃない。幸せになることがゴール。そして、幸せは結婚していてもしていなくても、自分で作り出せるものだと気づきました」
今からできる3つのアクション
では、具体的に何をすればいいのでしょうか?
結婚したい場合の具体的婚活法
もし、あなたが「やっぱり結婚したい」と思うなら、行動あるのみです。
ステップ1:自分を知る
まず、自分が本当に求めているものを明確にしましょう。結婚相手に求める条件を書き出してみてください。そして、その中で「絶対に譲れないもの」と「あれば嬉しいもの」を分けてください。
理沙さんの失敗は、条件を重視しすぎたこと。大切なのは、一緒にいて心地よいかどうか、価値観が合うかどうかです。
ステップ2:出会いの場を増やす
結婚相談所、婚活アプリ、友人の紹介、趣味のサークル。あらゆるチャンネルを活用しましょう。でも、無理はしない。自分が楽しめる方法を選ぶことが大切です。
美紀さんのように、趣味を通じた出会いは自然で、共通の話題があるので会話も弾みます。
ステップ3:自分磨きを忘れない
外見だけでなく、内面も。新しいことに挑戦したり、本を読んだり、教養を深めたり。魅力的な人間であり続けることが、素敵な出会いを引き寄せます。
独身を楽しむためのライフデザイン
「結婚にこだわらない」と決めた人は、独身ライフを最大限に楽しみましょう。
時間を自分のために使う
結婚していたら難しい、大胆な挑戦をしてみませんか?海外留学、転職、起業、資格取得。独身だからこそできることがたくさんあります。
豊かな人間関係を築く
定期的に会う友人グループを作る。地域のコミュニティに参加する。オンラインサロンに入る。孤独にならない工夫をしましょう。
住まいを工夫する
一人暮らしを楽しむのもよし、友人とシェアハウスに住むのもよし。自分にとって心地よい住環境を作りましょう。
将来に備える資産形成
これは、結婚してもしなくても必須です。
今すぐ始める3つのこと
- 家計簿をつける:まず現状を把握しましょう。
- 積立投資を始める:月1万円からでOK。長期投資が老後資金を作ります。
- 保険を見直す:必要な保障を確保しつつ、無駄な保険は削減しましょう。
私自身、35歳の時にファイナンシャルプランナーに相談して、人生が変わりました。プロの力を借りるのも一つの手です。
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