恋愛って、本当に奥が深いものですよね。好きな人ができたとき、あなたはどんな行動を取りますか。自分からグイグイいくタイプでしょうか。それとも、相手からのアプローチを待つタイプでしょうか。実は、この二つのどちらでもない、第三の選択肢があるんです。それが「誘い受け」と呼ばれる恋愛スタイルなんですよね。
誘い受けという言葉を聞いたことがある方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。でも、具体的にどういうものなのか、ちゃんと理解している人って意外と少ないんじゃないでしょうか。今日は、この誘い受けについて、特に男性がどんな心理でこれを行うのか、そしてそんな男性とどう向き合えばいいのかを、じっくりとお話ししていきたいと思います。
まず、誘い受けとは何かというところから始めましょう。簡単に言うと、自分から積極的にアプローチするわけでもなく、かといって完全に受け身で待っているわけでもない、その中間にある絶妙な恋愛戦略のことなんです。相手が自分に好意を持って、向こうから行動を起こしてくれるように、さりげなく仕向けていく。そんなテクニックを指しています。
ここで大事なのは、ただボーッと待っているだけの「受け身」とは全く違うということ。誘い受けをする人は、相手の行動を促すための微妙なサインを出したり、二人きりになれる状況を自然に作り出したりしているんですよね。一見すると何もしていないように見えて、実は裏でしっかりと計算されているわけです。
では、なぜ人は誘い受けをするのでしょうか。ここには、いくつかの重要なポイントが隠されています。
一つ目は、主導権の問題です。誘い受けをする人は、表面上は相手にアプローチさせているように見せかけながら、実際には相手の行動をコントロールしているんです。つまり、見えない糸で相手を操っているようなもの。自分が追いかけるのではなく、追いかけさせる側に回ることで、常に優位な立場を保っているわけですね。
二つ目は、リスク回避という側面。自分から告白したり、デートに誘ったりすると、当然ながら断られる可能性がありますよね。その「振られる」というリスクを負わなくて済むのが、誘い受けの大きなメリットなんです。相手から誘ってもらえれば、少なくともその時点では好意を持たれているという確証が得られますから。
三つ目は、自分の価値を高めるという効果。恋愛において「追われる側」になるということは、それだけ自分に魅力があるという証明にもなります。相手の熱量を上げることで、自分自身の市場価値を演出しているとも言えるでしょう。
そして四つ目が、絶妙なシグナルの存在です。誘い受けをする人は、相手に「もしかして脈あり?」と思わせるような、微妙な隙や好意のサインを出すのが上手いんですよね。完全に興味なさそうにしていたら相手も近づいてきませんし、かといって好意を丸出しにしたら誘い受けの意味がなくなってしまう。その絶妙なバランスを保つのが、彼らの得意技なわけです。
さて、ここからは特に誘い受けをする男性に焦点を当てて、もう少し深掘りしていきましょう。彼らにはどんな特徴があるのでしょうか。
まず目立つのが、圧倒的な自信と余裕です。誘い受けをする男性の多くは、自分の魅力やスペックに強い自信を持っています。容姿が良かったり、仕事ができたり、会話が上手かったり。そういった自分の強みを理解していて、「自分から動かなくても相手は惹かれてくるだろう」という確信があるんですよね。
だから、恋愛において焦りを見せることがほとんどありません。いつも冷静で、どこか余裕がある。この姿勢が、周りの人にはミステリアスで魅力的に映るんです。ガツガツしていないからこそ、逆に気になってしまう。そんな心理を、彼らは無意識のうちに利用しているのかもしれません。
次に挙げられるのが、失敗への極度の嫌悪とプライドの高さです。誘い受け男性は、振られることを非常に恐れている場合が多いんですよね。自分の高いプライドが傷つくのを何よりも避けたい。だから、自分から動いて拒絶されるという「敗北」を経験しないよう、相手に主導権を握らせて、成功が確実な状況になるまでじっくり待つわけです。
また、「追わせたい」という本能もあります。常に自分が優位な立場にいたいという心理が働いていて、相手に追いかけさせることで自分の価値を確認している部分もあるでしょう。追いかける側より、追いかけられる側でいたい。そんな願望が根底にあるんですよね。
そして、誘い受け男性に欠かせないのが、観察眼と分析能力の高さです。彼らは場の空気を読む力に長けています。相手の表情や仕草、声のトーンから、「今がアプローチのタイミングなのか」「この人は自分に好意があるのか」を瞬時に見抜くことができるんです。
さらに、絶妙な距離感の操作も得意としています。褒め言葉やちょっとしたボディタッチを、相手が「これは特別なサインかも!」と思うギリギリのラインで繰り出してくる。少し近づいては離れる、いわゆるツンデレの要素を自然に取り入れているんですよね。この押したり引いたりが、相手の心を揺さぶるわけです。
具体的な行動パターンも見ていきましょう。誘い受け男性によく見られるのが、質問攻めです。相手にたくさん質問を投げかけて、自分のことはあまり語らない。そうすることで、相手の自己開示を引き出しつつ、自分への興味を高めさせるんです。「もっとこの人のことを知りたい」と思わせる効果があるんですよね。
また、「二人きりのシチュエーション」を巧みに演出するのも特徴です。直接的に「デートしよう」とは言わないんです。代わりに、「この映画見たいけど、一人じゃつまらないな」とか「このお店、今度行ってみたいな」とか、相手が誘いやすいパスを出してくる。これを受け取った側は、「じゃあ私が誘えばいいのかな」と自然に思うようになるわけです。
特別感の演出も見逃せません。他の異性には見せない「弱い部分」や「真剣な表情」を、意図的に見せてくることがあります。これによって、相手に「自分だけが彼の特別な一面を知っている」という錯覚を与えるんですよね。この「選ばれた感」が、相手の心を強く掴むわけです。
ここで、実際にあった体験談をいくつかご紹介しましょう。誘い受けがどのように行われるのか、よりリアルにイメージできると思います。
ある会社に、営業部のエースと呼ばれる男性がいました。彼は社内でもトップクラスの成績を誇り、ルックスも良く、女性からの視線を常に集めていたそうです。でも、彼が女性社員を誘うことはまずありませんでした。
ただ、気になる女性がいると、彼はある行動を取るんです。その女性が担当している仕事について、「真剣な相談」を持ちかけてくる。「君ってこの分野に詳しいよね。他の人には言えないんだけど、ちょっとアドバイスが欲しい」と。こうして、昼休みや残業中に二人きりで話す時間が自然と増えていくわけです。
話す内容はあくまで仕事。でも、その合間に「君と話してると、すごく落ち着くんだ」とか、「君には、僕の弱い部分も見せられる気がする」と、弱さと信頼を織り交ぜた言葉を投げかけてくる。すると、女性側は「彼を支えたい」「特別な存在になりたい」と感じて、最終的に女性側から食事やデートに誘う、という流れになっていたそうです。
彼は一切リスクを負わず、自分の望む女性の心を掴む。非常に巧妙な誘い受けですよね。
別の例も見てみましょう。ある女性の話です。彼女が好きになった先輩は、いつも穏やかで誰にでも優しいけれど、どこか一線を引いている感じの人でした。
ある日、彼女がSNSで「美味しいワインが飲みたい」と投稿したんです。すると、その先輩からDMが来て、「実は僕、最近ソムリエの勉強してるんだ。君に合うワイン、見つけたいな」と。これは誘いかなと思って待っていても、具体的なお誘いは来ません。
でも、翌日の職場で先輩は「あのワイン、どこの店で飲めるんだろうね」と、彼女にだけ聞こえるように独り言を言うんです。結局、彼女の方から「じゃあ、今度一緒に行きませんか?先輩のおすすめを聞きたいです」と誘うことに。
すると先輩は「え?誘ってくれるの?嬉しいな、実は言おうか迷ってたんだ」と、彼女の勇気を待っていたかのように応じたそうです。誘い受けだと分かっていても、「自分から誘った」という達成感と、彼の「誘いを受け入れた優しさ」に、さらに惹かれてしまったと彼女は語っていました。
もう一つ、ちょっと違うパターンの話もあります。グループの飲み会で気になる女性がいると、必ず共通の仲間に「あの子、俺のことどう思ってるか探ってくれない?」と頼む男性がいました。自分から聞くと引かれることを知っているからです。
そして、飲み会の終盤に「今日、楽しすぎて終電逃しちゃったな、近くに良いカフェとかないかな」と、帰れない状況をアピールする。周りの友達が気を利かせて「じゃあ、あの子もまだいるし、二人でどこか行けば?」とアシストするように仕向けるんです。
彼は何も言わず、「え、いいの?じゃあ、ちょっとだけ…」と、あくまで周りに流された体で二人きりの時間を手に入れる。他人の好意や場の空気を利用する、非常に戦略的な誘い受けですよね。
さて、ここまで読んでくださった方の中には、「じゃあ、誘い受け男性にはどう対処すればいいの?」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。確かに、誘い受けをする男性は魅力的であることが多いです。でも、彼らのペースに乗せられすぎると、常に「追いかける側」という不公平な関係になりがちなんですよね。
まず、彼のサインには素直に乗ってみるのも一つの手です。質問攻めや弱さのアピールは、あなたへのパスなんです。それを受け取って、一度だけ具体的なアクションを起こしてみましょう。デートに誘ってみるとか、連絡先を聞いてみるとか。彼はそれを待っている可能性が高いですから。
ただし、彼のペースに合わせすぎないことも大切です。誘い受けのパスを返した後、彼がすぐに次のアクションを起こさなければ、あなたも引いてみてください。「あれ?このままじゃダメかも」と彼に思わせる焦りを与えることで、関係性のバランスを取ることができます。
また、彼のプライドを立ててあげることも効果的です。誘い受け男性はリスクを嫌いますから、アプローチする際は「あなたのおかげで」「あなただからこそ」という言葉を添えてあげると良いでしょう。彼の行動が特別であることを強調してあげると、次のステップに進みやすくなります。
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