あなたは離婚のリスクについて考えたことがありますか? もし別れることになった場合、どのような問題が生じるでしょうか?
好きではない人と結婚した人たちの本音
実際に「好きではない人と結婚した」あるいは「そのような結婚を断った」人たちの生の声を紹介します。それぞれの選択がもたらした結果から、多くの気づきが得られるはずです。
①「好きじゃないけど結婚…10年後に後悔」(43歳・女性・会社員)
「親の強い勧めで、見合い結婚をしました。夫は安定した職業で、人柄も悪くなかったのですが、『好き』という感情はありませんでした。最初の数年は『これが普通の夫婦なのかな』と思っていましたが、時間が経つにつれて、会話が減り、家では互いに別々の部屋で過ごすようになりました。
特に子どもができなかったこともあり、『家族』という絆も生まれず、ただ同じ屋根の下で生活するだけの関係に。今、43歳になって思うのは、『もっと自分らしく生きればよかった』ということ。安定を選んだつもりが、心の満足を犠牲にしてしまった気がします。
最近、趣味のサークルで出会った人に心惹かれるようになり、『こんな感情もあるんだ』と気づかされました。でも今更離婚するのも勇気がいりますし、夫に対する罪悪感もあります。若い人には、『安定』だけを求めて結婚を決めないでほしいと伝えたいです」
この方の体験から学べるのは、「安定」や「周囲の期待」だけで結婚を決めると、時間の経過とともに後悔が募る可能性があるということ。特に子どもができないケースでは、その傾向が強まるようです。
一方で、「今更離婚するのも…」という言葉からは、一度選んだ道を変えることの難しさも感じられます。結婚は、簡単に元に戻せない選択だからこそ、慎重に考える必要があるのでしょう。
②「見合い結婚だが、今は幸せ」(48歳・男性・会社役員)
「親の勧めで見合い結婚をしました。正直、最初は『この人と一生過ごせるだろうか』と不安でした。『好き』というより『悪くない』という程度の感情からのスタートでしたね。
結婚後も最初の2年くらいは、お互いに遠慮があり、深い会話もなく、ぎこちない関係でした。転機となったのは、子どもの誕生です。妻の出産に立ち会い、必死に頑張る姿を見て、それまでとは違う感情が芽生えました。
子育てを通じて互いの価値観を知り、尊敬する気持ちが生まれ、次第に『家族愛』とでも言うべき感情が育まれていきました。今では、一緒にいて心地よいと感じる関係になっています。
最初から『恋愛感情』がなくても、共に時間を過ごし、困難を乗り越える中で、別の形の『愛情』が育まれることもあるんだと実感しています。20年近く経った今、この選択は間違っていなかったと心から思います」
この方の体験からは、「好き」という感情がなくても、共に過ごす時間の中で別の形の「愛情」が育まれる可能性があることが分かります。特に子どもの存在が、夫婦の絆を深めるきっかけになることも多いようです。
また、「遠慮」や「ぎこちなさ」を乗り越え、互いの価値観を知り、尊敬し合える関係になることが、「好きではない結婚」を成功させるカギかもしれません。
③「好きじゃない人との結婚を断って正解」(35歳・女性・フリーランス)
「30歳の頃、経済的に安定した男性からプロポーズされました。彼は誠実で優しい人でしたが、私の中で『好き』という感情がわかず、悩みました。周りからは『そんな条件のいい人、滅多にいないよ』と言われ、自分でも『これが大人の選択なのかも』と思いかけました。
でも最終的には、『やっぱり無理』と断りました。どんなに条件がよくても、一緒にいて心がときめかない人と一生を過ごすのは、自分にも相手にも不誠実だと思ったからです。
それから5年経った今、私は独身のままですが、自分のペースで仕事をし、趣味を楽しみ、充実した日々を送っています。時々『あのとき結婚していたら…』と考えることもありますが、後悔はありません。
いつか本当に好きな人と出会えるかは分かりませんが、少なくとも『妥協した選択』をせずに済んだことは、今の自分の自信になっています。結婚は人生の大きな部分を占める選択。『これでいいや』という気持ちで決めるべきではないと思います」
この方の体験からは、「条件の良さ」や「周囲の意見」に流されず、自分の感情に正直に向き合うことの大切さが伝わってきます。
また、「妥協した選択をしなかった」ことが自信につながっているという点も興味深いです。結婚という選択をしなかったことで得られる「自由」や「自己決定感」も、人生の幸福感に大きく影響するのかもしれません。
④「お互いの目標が一致して上手くいっている」(39歳・女性・経営者)
「夫とは仕事を通じて知り合いました。正直、最初は『好き』というより『尊敬』や『信頼』という感情が強かったです。でも、二人とも起業という同じ目標を持ち、価値観も近かったため、『一緒に頑張れる相手』だと思いました。
結婚後は、お互いの強みを活かしながらビジネスを展開。私が営業面、夫が技術面を担当するというパートナーシップを築いています。時には意見がぶつかることもありますが、目標が一致しているため、建設的な議論ができます。
恋愛感情で結ばれた夫婦ではありませんが、互いを尊重し、同じ方向を向いて歩んでいる関係は、別の形の『愛情』だと思っています。子どもはいませんが、二人で作り上げたビジネスが私たちの『子ども』のような存在です。
一般的な『愛情』とは違うかもしれませんが、互いの人生をより良くするために協力し合える関係こそ、私にとっての理想の結婚です」
この方の体験からは、「恋愛感情」よりも「共通の目標」や「価値観の一致」が、結婚生活の満足度に大きく影響する可能性が示唆されます。
特に、二人で何かを成し遂げていく過程で生まれる絆は、恋愛感情とはまた違った強さを持つようです。「パートナーシップ」を重視する結婚のあり方も、一つの選択肢として考えられるのかもしれません。
「好きではない結婚」はギャンブル? 最終的な判断のために
これまで様々な視点から「好きではない人との結婚」について考えてきましたが、最終的にはこれは個人の価値観や人生観に大きく左右される選択です。ここでは、最終判断の参考になるポイントをまとめてみましょう。
メリットとデメリットを冷静に比較する
「好きではない結婚」のメリットとして挙げられるのは、「経済的安定」「社会的安心感」「家族の期待に応える」「パートナーシップの構築」などです。
一方、デメリットとしては、「孤独感」「小さな不満の蓄積」「セックスレス」「離婚時のリスク」などが考えられます。
あなた自身の価値観に照らし合わせて、これらのメリットとデメリットのどちらを重視するかを考えてみてください。例えば、「経済的な安定」よりも「情緒的な満足感」を重視するなら、「好きではない結婚」はリスクが高いかもしれません。
「好きではない結婚」を成功させる条件を確認する
「好きではない結婚」を長期的に成功させるには、以下の条件が重要です。
- 「お互いの価値観が近い」
- 「信頼関係が築ける」
- 「将来の目標が一致している」
これらの条件が揃っていれば、「好き」という感情がなくても、互いを尊重し合い、協力し合える関係を築ける可能性は高まります。
逆に、これらの条件が満たされない場合、「好き」という感情で補えないぶん、関係性が破綻するリスクは高くなるでしょう。
自分の幸せの定義を考える
最終的に大切なのは、「あなた自身が何を幸せと感じるか」ということです。
「社会的な安定」「経済的な余裕」「家族からの承認」など、外的な要素を重視するタイプなのか、それとも「心の充実感」「情熱的な愛情」「個人の自由」など、内的な要素を重視するタイプなのか。
自分自身の「幸せの定義」を明確にすることで、より納得のいく選択ができるはずです。
「周りの期待」ではなく、「自分の人生」を最優先に考えてみてください。80年、90年と続く人生の中で、結婚生活は大きな部分を占めます。その時間を誰と、どのように過ごしたいのか。深く、そして正直に自問自答してみることが大切です。
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